Terra-Berry HPA
Terra-Berry DAC用のヘッドフォンアンプ付き電源基板です。
様々な拡張ができるように作られてます。
特徴
- DC12V入力からRaspberryPi用、DAC,ヘッドフォンアンプ用の5Vを独立して生成します。
- TI製TPA6120A2DWPを使ったヘッドフォンアンプを搭載しています。
- HPA基板上のアナログ回路にはローノイズLDO付きチャージポンプICで生成した±5Vの電源を使用しています。
- ヘッドフォンアンプコネクタにはΦ3.5mm4極ジャックを使用しています。 標準的な3極ステレオヘッドフォンだけでなく、GND分離タイプに改造したヘッドフォンも使用できます。
- ヘッドフォンアンプは0dB/+6dBのゲイン切り替えができます。
- ヘッドフォンアンプ、ラインバッファアンプ用オペアンプはDIP 8ピンソケットを使用していますので、お好みのオペアンプに交換できます。
- Terra-BerryDAC2+のGPIOコネクタとHPA基板のGPIOコネクタを接続すると
電源スイッチに連動してシャットダウン信号を出すことができます。
VolumioのGPIOプラグインなどを併用すると電源スイッチでシャットダウンすることができます。 - ヘッドフォンアンプ、ラインアンプにはミュート機能がついていますので電源オン・オフでポップノイズが低減されています。
- 追加オプションで機能を拡張できます。
各部の説明
- ラインアウト
ラインアウトはDACの出力からバッファアンプと通して出力されます。 ボリュームを通過させるかバイパスさせるかはスイッチで切り換えることができます。パワーアンプに直結する場合はボリュームを経由させます。
音量調節がついたプリアンプに接続する場合はボリュームをバイパスして固定出力で使います。
ラインアウトはリアパネル、フロントパネルのスイッチで以下のように切り換えられます。入力切替スイッチ
(リア)出力切替スイッチ
(フロント)ラインアウト ヘッドフォンアウト PASS HPA 固定レベル出力 ON PASS PA 固定レベル出力 OFF VOL HPA OFF ON VOL PA 可変レベル出力 OFF - ヘッドフォンジャック
ヘッドフォンアンプの出力はΦ3.5mm 4極ジャックを使用しています。 GND共通型ヘッドフォンだけでなく、GND分離型のヘッドフォンも接続可能です。端子対応は以下の通りです。
- ヘッドフォンアンプ
ヘッドフォンアンプにはTI社製TPA6120A2DWPを使用しています。
TPA6120A2DWPはローノイズ±5Vで駆動され、電源端子毎にPOSCAPを使ったパスコンが入れられています。 - ヘッドフォンアンプゲイン設定ピン
ヘッドフォンアンプのゲイン設定用ショートピンです。
設定ピン ヘッドフォンアンプゲイン 開放 0dB 短絡 +6dB - DACモードスイッチ
Terra-Berry DACのモード切替スイッチです。
通常は"AUTO"でお使いいただけます。
スイッチ モード DAC 動作 上 PCM DAC PCM固定 中 AUTO DAC DoP自動認識 下 DSD DAC DSD固定 - DC入力ジャック
DC入力ジャックはΦ2.1mm、中心プラスです。9~12V/1A以上のACアダプタを使用してください。
リアパネルDC入力ジャック - 電源部
HPA基板は、RaspberryPi, Terra-BerryDAC,ヘッドフォンアンプとラインアンプ用の電源ユニットが搭載されています。アナログ電源には低雑音LDOを使用しています。
RaspberryPiとそれ以外の電源は独立した回路で RaspberryPiからのノイズの影響を受けにくいようにしています。 - 電源スイッチ
電源スイッチはモーメンタリタイプのトグルスイッチを用いています。 電源オフ状態でレバー押し下げると電源投入されます。
電源オン状態でレバーを押下すると、電源切断されます。 スイッチ押下直後シャットダウン信号がGPIO5に送信され、約10秒後に電源が切断されます。 スイッチを約3秒以上長押しすると電源は即断されます。
電源投入 スイッチ短押し
電源投入
(LED暗く点灯)約0.5秒
⇒
ミュート解除
(LED明るく点灯)電源切断 スイッチ短押し
ミュート
(LED暗く点灯)
Shutdown信号約10秒
⇒⇒⇒⇒
電源切断
(LED消灯)電源切断
(強制)スイッチ長押し
ミュート
(LED暗く点灯)約3秒
⇒⇒
電源切断
(LED消灯)
Terra-BerryDAC,RaspberryPiとの接続・組立方法
Terra-BerryHPAとTerra-Berry DAC, RaspberryPi Bタイプは下図のように組み立てて使用します。
組立後(背面視) |
専用ケースでは基板をケースの溝に挿入することで簡単に固定できます。 ケースを自作される場合は、HPA基板の基板固定穴を使ってケースに底板に スペーサを立てて固定いただけます。 詳細についてはドキュメントを参照ください。
専用ケース取付 |
基板固定穴 |
オプション機能
- オペアンプの交換
ラインバッファおよぶヘッドフォンアンプのバッファ用オペアンプは下記条件のものに交換ができます。
- 2回路入
- 8ピンDIPパッケージ
- ±5V動作
- メモリカードスロット
専用ケーブルを使用することでRaspberryPiのメモリカードスロットをHPA基板に延長できます。
※延長ケーブルのため、すべてのカードでの動作を保証するものではありません。
microSDケーブル
microSD接続方法
リアパネル - GPIOコネクタ
DACのGPIOコネクタとこのコネクタを接続することで電源スイッチによるシャットダウン機能を使用することができます。
DACのGPIOコネクタはハンダ付けが必要です。
GPIOケーブル
GPIOコネクタ
HPA DAC接続方法ピン番号 DAC(RaspberryPi) HPA 1 +3.3V +3.3V 2 SCL1 未使用 3 SDA1 未使用 4 GPIO5 Shutdown out 5 GPIO6 未使用 6 GND GND - バランス出力
miniDINコネクタと6ピンソケットをHPA基板にはんだ付け、DACに6ピンヘッダをハンダ付けすることでHAP基板にTerra-BerryDACのバランス出力を追加することができます。
Terra-Berry HPA用コネクタ
Terra-Berry DAC用コネクタ
取り付け位置
取り付け位置コネクタのピン配置は以下の通りです。
ピン番号 信号 ピン番号 信号 1 L HOT 2 R HOT 3 L COLD 4 R COLD 5 GND 6 GND - 光デジタル入力
HPA基板に光デジタル入力を追加するためのドーターボードです。光デジタル信号をSPDIF信号に変換します。フロントパネルには入力切替スイッチを追加します。
Terra-BerryDACはRaspberryPiとCombo384の2つのI2S入力があります。この拡張機能はTerra-Berry DACのCombo384入力を利用しています。
光デジタル入力オプション基板
取付位置
パネルイメージスイッチ 入力 上 RaspberryPi 下 光デジタル
専用ケース
Terra-HPAには専用ケースをご用意しています。 ケースの組立については、ドキュメントを参照ください。
アルミケース |
木製ケース |
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
主な使用素子 | ヘッドフォンアンプ:TPA6120A2 OP-AMP:LME49720 |
入力端子 | DAC:ラインイン,バランスイン(内部接続用) 光デジタル(光デジタル入力オプション) |
出力端子 | ヘッドフォン:Φ3.5mmジャック ラインアウト:RCAピンジャック バランスアウト:miniDIN6ピンコネクタ |
電源 | +12V/1A以上 |
寸法 | 144x100mm(突起部含まず) |
ドキュメント
※dxf形式ファイルをご希望の方はこちらからお問合せください。Terra-Berry DACの資料はこちらから確認いただけます。 ]